2026年8月23日午前2時ごろ、茨城県南部を震源とする地震が発生し、茨城県を含む関東各地で最大震度5弱を観測しました。
気象庁によると、震源の深さは68km、地震の規模はマグニチュード5.9とされています。
大きな地震の後、
「家の基礎にひびが入っている」
「外壁に今までなかった亀裂がある」
「地震保険を申請できるのかわからない」
という方も多いのではないでしょうか。
地震によって住宅に被害が発生した場合、地震保険の対象となる可能性があります。
ただし、地震保険は一般的な火災保険とは損害の認定方法が異なります。
この記事では、今回の茨城県南部の地震を受けて、自宅に被害が見つかった場合に確認しておきたいポイントと、地震保険の基本的な仕組みについて解説します。
地震による住宅被害は火災保険ではなく地震保険が基本
一般的な火災保険では、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は、原則として補償されません。
地震によって建物や家財に損害が発生した場合は、地震保険に加入していれば補償対象となる可能性があります。
ただし、「地震でひび割れができた=必ず保険金が支払われる」というわけではありません。
地震保険では、所定の損害認定基準に基づいて建物や家財の損害程度が確認されます。
地震の後、まず確認しておきたい住宅の場所
安全を確保したうえで、自宅の次のような場所に地震前にはなかった変化がないか確認してみましょう。
- 建物の基礎のひび割れ
- 外壁のひび割れ
- 柱や梁などの損傷
- 屋根瓦のずれや落下
- 室内壁の亀裂
- タイルの亀裂
- ドアや窓の開閉不良
- 建物全体の傾きなどの異変
特に基礎や外壁については、建物の周囲を安全に確認できる範囲で一周してみると、普段は気付かない損傷を発見することがあります。
ただし、屋根に登るなど危険を伴う確認は行わないでください。
基礎や外壁のひび割れも確認しておく
地震後に比較的発見しやすいのが、基礎や外壁のひび割れです。
重要なのは、
「地震前から存在していたものなのか」
「今回の地震後に発生したものなのか」
をできる限り確認することです。
また、以前から存在していたひび割れでも、地震後に幅が広がったり、長くなったりしている場合があります。
気になる損傷を発見した場合は、自己判断ですぐに「対象外」と考えず、まず状態を記録しておきましょう。
地震による被害を見つけたら写真を残しておく
地震後に住宅の損傷を発見した場合は、可能であれば写真を残しておくことをおすすめします。
撮影するときは、損傷部分のアップだけではなく、
- 建物全体が分かる写真
- 損傷が建物のどこにあるのか分かる写真
- 損傷部分のアップ写真
というように、位置関係が分かる形で撮影すると後から確認しやすくなります。
修理や片付けを行うと地震直後の状態が分からなくなる場合もあるため、安全上問題がない範囲で記録を残しておきましょう。
地震保険は「修理費=支払われる保険金」ではない
地震保険について特に注意したいのが、保険金の決まり方です。
一般的な火災事故などと同じように、
「修理見積が100万円だから100万円支払われる」
という仕組みではありません。
地震保険では建物や家財の損害状況を確認し、所定の基準に基づいて損害程度を認定します。
建物・家財について損害の程度が「全損」「大半損」「小半損」「一部損」などに区分され、その認定結果に応じて保険金が支払われる仕組みです。
そのため、地震保険では修理見積金額だけを見るのではなく、実際に建物のどこに、どの程度の損害が生じているのかを確認することが重要になります。
小さなひび割れでも地震保険を申請できますか?
地震によって生じた損傷であれば確認対象となる可能性がありますが、小さなひび割れが1か所あるだけで地震保険の支払い対象になるとは限りません。
地震保険では、所定の基準によって建物全体の損害程度が判定されます。
そのため、「このひび割れなら○万円もらえる」といった単純な判断はできません。
まずは地震後に発生した損傷を確認し、写真などで記録しておくことが重要です。
地震保険を申請する前に修理しても大丈夫ですか?
安全確保のために緊急の修理が必要な場合は、安全を最優先してください。
一方、修理によって地震直後の被害状況が確認できなくなる可能性があります。
可能な範囲で、修理前に被害箇所や建物全体の写真を残しておくことをおすすめします。
茨城県で今回の地震による住宅被害が気になる方へ
今回の地震後に、
「基礎に今までなかったひび割れを見つけた」
「外壁に亀裂が入っている」
「どこを確認すればいいのかわからない」
「地震保険の申請方法が分からない」
という場合には、まず住宅の被害状況を確認・記録することが重要です。
火災保険・地震保険 認定支援センターでは、住宅や損害調査に関する専門知識をもとに、被害状況の確認や地震保険申請に関するサポートを行っています。
地震保険の対象になるか分からない段階でも、まずは現在の住宅の状態を確認してみてください。