地震の後に自宅を確認して、
「基礎に今までなかったひび割れがある」
「外壁に亀裂が入っている」
「以前からあったひびが大きくなった気がする」
ということに気付く場合があります。
地震によって建物に生じた損害は、地震保険の損害認定の対象となる可能性があります。
ただし、基礎や外壁にひび割れがあるだけで、必ず地震保険金が支払われるわけではありません。
この記事では、地震後に基礎や外壁のひび割れを発見した場合に確認したいポイントと、地震保険における考え方について解説します。
地震による基礎のひび割れは地震保険の対象になる?
地震によって住宅の基礎に損傷が生じた場合、地震保険の損害認定において確認対象となる可能性があります。
ただし、
「基礎にひびが1本ある」
という事実だけで地震保険金の支払いが決まるわけではありません。
地震保険では所定の損害認定基準に基づいて、建物全体としてどの程度の損害が発生しているかを確認します。
そのため、基礎だけを見るのではなく、建物全体の被害状況を確認することが重要です。
基礎のどこを確認すればいい?
安全に確認できる範囲で建物の周囲を一周し、基礎部分を確認してみましょう。
特に確認したいのは、
- 地震前にはなかったひび割れ
- 以前より幅が広がったひび割れ
- 複数箇所に発生したひび割れ
- 基礎の欠けや剥離
- 基礎周辺の明らかな変形
などです。
地震前の住宅写真が残っていれば、現在の状態と比較することもできます。
外壁のひび割れも確認する
地震によって外壁に亀裂などの損傷が生じることもあります。
モルタル外壁やタイルなどでは比較的変化を発見しやすいことがあります。
一方、住宅のひび割れは地震だけで発生するものではありません。
経年劣化、乾燥収縮、不同沈下など、地震以外の原因によって発生している場合もあります。
そのため、「ひび割れがある=今回の地震による損害」と決めつけないことも重要です。
地震前からあったひび割れはどうなる?
以前から存在していたひび割れそのものについては、今回の地震によって新しく発生した損害とはいえません。
ただし、地震によって既存の損傷に変化が生じる場合があります。
例えば、
「以前より亀裂が長くなった」
「ひびの幅が広がった」
「周囲にも新しいひびが発生した」
といった変化です。
過去の写真などが残っている場合は、比較できるよう保存しておきましょう。
ひび割れを見つけたら写真を撮る
気になるひび割れを発見した場合は、修理する前に状態を記録しておくことをおすすめします。
写真は、
- 建物全体
- ひび割れがどこにあるか分かる写真
- ひび割れ周辺
- ひび割れのアップ
という順番で撮影すると、後から位置関係を確認しやすくなります。
複数箇所に損傷がある場合は、一箇所だけではなく、それぞれ記録しておきましょう。
小さなひび割れでも申請した方がいい?
ひび割れの大きさだけを見て、地震保険の対象になるかどうかを判断することはできません。
地震保険では、所定の基準に基づいて建物の損害程度が認定されます。
そのため、
「小さいから絶対に対象外」
「大きいから必ず保険金が出る」
というものではありません。
地震後に新しく発生したと思われる損傷を発見した場合は、まず写真などで記録し、保険会社への事故連絡や必要な手続きを確認しましょう。
地震後の基礎・外壁の被害が気になる方へ
地震による住宅被害は、専門知識がなければ判断しにくい場合があります。
特に、
「このひび割れは確認すべきものなのか」
「どこまで写真を撮ればいいのか」
「地震保険ではどのように確認されるのか」
と疑問に感じる方も少なくありません。
火災保険・地震保険 認定支援センターでは、住宅・損害調査に関する専門知識をもとに、地震被害の確認や地震保険申請に関するサポートを行っています。
自己判断で修理してしまう前に、まず現在の状態を記録しておくことをおすすめします。