地震保険で一部損に認定されない・対象外と言われた原因と対処法を、損害認定の基準から解説。見落とされやすい被害箇所や再調査の進め方も紹介。写真で無料チェックできます。
一部損に認定されないのは、建物の損害割合が基準(主要構造部の損害が時価の3%以上)に届かないと判断された場合が主な理由です。ただし、被害の見落としや説明不足で本来より低く認定されるケースもあります。
そもそも「一部損」の認定基準とは?
地震保険の損害は、4つの区分で認定されます。建物の「一部損」の基準は次のとおりです。
| 区分 | 建物の認定基準(主要構造部の損害額/時価) | 支払割合 |
| 全損 | 50%以上 | 100% |
| 大半損 | 40%以上50%未満 | 60% |
| 小半損 | 20%以上40%未満 | 30% |
| 一部損 | 3%以上20%未満 | 5% |
つまり、主要構造部(基礎・柱・壁・屋根など)の損害が時価の3%に満たないと判断されると、一部損にも認定されません。
一部損に認定されない主な3つの理由
- 損害割合が基準(3%)に届かなかった … 判定は「主要構造部」が対象。内装や設備だけの損傷では基準の数値に影響しません。
- 経年劣化と判断された … 地震ではなく、老朽化による損傷とみなされたケース。地震との関連を示す証拠が不足していることが多いです。
- 被害の見落とし・伝え漏れ … 調査時に一部の損傷が確認されず、損害割合が低く出てしまうことがあります。
本来は対象なのに見落とされやすい被害箇所
- 基礎の内部・床下側のひび割れ
- 外壁の裏側やサッシまわりの亀裂
- 屋根の棟や下地のずれ(「地震で屋根・瓦が破損したら?」参照)
- 内部の構造体
一つひとつは軽微でも、合算すると認定基準を満たす場合があります。「小さいから」と諦めないことが大切です。
「認定されなかった」ときの正しい対処ステップ
- 認定結果の内訳(どの部位がどう評価されたか)を確認する
- 見落とされた被害がないか、写真と照らして点検する
- 新たな証拠をそろえて**再調査(再鑑定)**を依頼する
詳しい進め方は「地震保険の認定結果に納得できないとき|再調査・異議申し立ての進め方」で解説しています。
やってはいけないNG対応
被害を大きく見せるための加工や、地震と無関係な損傷を地震被害として申告する行為は、虚偽請求にあたり絶対に避けてください。認定支援センターは、正当な被害を適正に認定してもらうための支援を行っています。
判断に迷ったら、まずは写真で無料チェックを。見落とされた被害がないか、第三者の視点で確認します。
よくある質問
Q. 一度否認されたら覆せませんか?
A. 新たな証拠や見落とし被害があれば、再調査で結果が見直される可能性があります。
Q. ひび割れは一部損になりませんか?
A. ひび割れの程度・場所によります。「地震で基礎・外壁にひび割れ|地震保険の対象になる?」で詳しく解説しています。
Q. 再調査は無料ですか?
A. 保険会社への再調査依頼に費用はかかりません。当センターの事前チェックも無料です。
出典:財務省「地震保険制度の概要」/一般社団法人 日本損害保険協会「地震保険 損害の認定基準について」